2007年04月20日

ピロリ菌の特徴的な遺伝子

細菌の中には、私たちの細胞にとって有毒な細胞毒を生産しているものがあります。
たとえば大腸菌O157などが出す毒素は、ひどい腎臓の障害をおこすことで有名です。


ピロリ菌 電子顕微鏡像

ピロリ菌が菌の外に分泌する毒素の中に細胞に空胞をつくるので空胞化毒素が含まれており、胃の粘液細胞に限らず、培養しているさまざまな細胞の中に穴が開いたように多数の空胞ができます。

ピロリ菌に感染して潰瘍で苦しむ人がいる一方、感染してもほとんど症状のない人がいるのは、個人の抵抗力の差とピロリ菌の遺伝子の差により、細胞外に出す毒素に差があるためんと考えられています。

人に感染しているピロリ菌はほぼ一種類に限ら、遺伝子の異なるピロリ菌が複数、同一の人に見られることは少ないといわれています。

空胞化毒素をもつピロリ菌の培養液の上澄みの中に、空胞化毒より大きい分子量のタンパク質が発見され、空胞化毒活性とかんがあるタンパク質としてcagAと名づけられました。

ピロリ菌では8割、胃潰瘍の患者さんから分離されたピロリ菌では7割程度がcagAの遺伝子をもっているといわれてます。

cagAの遺伝子をもったピロリ菌の菌種に感染した患者さんは胃の炎症の程度が強く、潰瘍をおこしやすいといわれています。
posted by ピロリ菌 at 20:22 | Comment(0) | TrackBack(1) | ピロリ菌の特徴
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